NY徒然、その3

 

      そうこうしているうちに、4日目です。

      朝のニュースを聞いた限りでは、ストは取りあえず中止のようでした。

      朝ごはん(ターキーハム、卵、レタス、トマト、オンロール)食べながら、今日の予定を考えます。

      午前中に洗濯に行って、その後どうするか。ステップスのバレエにしようか・・・。そこで思い出しました。

      踝をちょっと痛めてたんだっけ。これはバレエのシャッセやジャンプはつらい。取りあえず洗濯機回って

      いる間に考えましょう。

 

      NYでは殆どの家に(アパート)洗濯機はありません。皆コインランドリーに洗濯しに参ります。

      日本人の中には不衛生だという人もおりますが、アメリカ人に言わせると、だから洗剤を入れるんじゃないか、

      ということになります。私もそれに賛成派です。その後乾燥機のすさまじい熱を(日本の乾燥機はぬるい)

      加えれば、多少の細菌なんかあの世行きです。

 

      歩いて10分くらいの所にランドリーがあるのを見つけておきました。そこへ向かいます。

      実は、前日に気がついていたのですが、洗剤を持ってくるのを忘れていたのです。でもノーテンキな筆者、

      水洗いでもやらないよりはマシ。そう考えてトコトコ歩いておりますと、99セントストア発見。覗いてみると

      4回分の小さな洗剤の箱がありました。

      安心してコインランドリーへ。洗濯物をブチ込んで、回っている間にドラッグストアへ。

      ソフトナーを買います。乾燥機専用のシートタイプのもの。日本では使えない(我が家には乾燥機ありません)

      のですが、これのキツイ匂いが好きなもので。

      乾燥機が25セントで何分回るか聞いてみると、7分とのこと。5枚入れます。長い時間ではないので、ボー

      っと待つことに。外にはバス亭が。でもバスの姿は見えません。通りの向こう側には、地下鉄の出口が。

      出てくる人はいません。

      ストは延期になったとは言え、やはりまともには動いていないようです。

 

      35分で終わるはずの乾燥機が、何時までたっても止まらないので(よくあるんです)店のおばちゃんに言って

      取り出しました。あつあつのホコホコに乾いてるのが、嬉しい。

      一旦部屋に帰って、これらを放り込み、さて観光客しましょう。

 

      と言っても、どこに行くあてがあるわけで無し、取りあえず真っ直ぐ北にある自然歴史博物館へ。

      幸い地下鉄はすぐ来ました。

      行ってみたら、おや値上げですか。

      こちらの美術館、博物館にはサジェスチョンというのがありまして。名の通り、このくらいは払ってね、という

      目安の金額なんですが。$10ですか、学生で。

      筆者、住んでた当時ははっきり言って真面目に払ったことはありません(何て奴)。お金無いから、ってせい

      ぜい$2くらいかな払ったのは。でもビジターになってからは、一応払うことにしてます。

      でも$10は高い。予定変更して、イーストのメトロポリタン美術館へ。これも運良くすぐバスが来てくれました。

      こちらは学生で、$7。まあ、いいか。入りました。

      ちなみに筆者は、学生証を持ってます。っていうか、ダンススタジオのIDがあれば、学生で通るんです。

 

      中に入って最初に行くのは、1階奥。クリスマスツリー。

      ここは日本人にはあまり知られていないようですが、素晴らしいツリーがあります。キリスト生誕を中心に

      ツリーには天使たちが舞っているという、360度見られるツリー。エンジェル・ツリーと呼ばれています。

      宗教美術の奥に位置しているので、見落とされがちですが一見の価値あり。

 

      いい気分になったところで、ランチ。高いのを承知でカフェテリアへ。

      ここも変わってました。前の方がスノッブで良かったな。

      セルフサービスです。サラダをごってり食べました。

 

      その後は、17世紀の絵画(お気に入りです)を見たり、丁度やっていたゴッホ展を見たり。

      いつも思うことですが、世界の名画が何気に、ガラスも張られずに飾ってあるのを見られる幸せ。日本で

      美術館に行くのが、馬鹿馬鹿しくなること請け合いです。

      広いので、人ごみもありません。只、迷子になります、ご注意。

 

      脚も疲れたので、のんびりバスで戻ります。

      途中メーシーズに寄り、先日見つけたバゲージを散々考えた末、買うことにしました。$100弱、元値は

      $200だからまあいいか。

      夕食はピザとお菓子で済ませ、1日終了しました。

      でも筆者、ちょっとセンチに。

      古いバゲージのことです。思い起こせば、お世話になりました。

      ダンスのツアー(お仕事です)で行った、サウスキャロライナにも一緒に行ったし。本当にこのバゲージには

      思い入れがあったんですが、形あるものとは何時かはお別れなのです。

 

      明けて5日目、最終日です。

      レッスンの予定は決まってました。

      朝10:00スタートのカニングハムへ。ホテルのロケーションからは、とても楽に行かれるのでのんびり出ます。

      朝飯もしっかりと、今朝はデリのフレンチトースト、ソーセージ添え。

      土曜の朝はベーシッククラス。なのに先生張り切りすぎ。朝イチでティルトのオンパレードは堪えます。踝が、

      おまけに朝飯が重すぎたか、胃の調子も宜しくなくてリタイア。

      オバサン、年ねぇ。

 

      ついでにダウンタウン少しうろついたものの、何も戦利品も無くてホテルに帰ることに。

      後はホテルの周りを少し散歩がてら歩いて、休養日にしました。日本に戻ればのんびり出来ないわけですし。

      買い物少々。

      そして、パッキング。バゲージが少し大きくなったので、全部入りそうだったけど、持ち上がらなくなると困る

      のでショルダーと分けました。

      夕食もホテル内のレストランで。まあ、高い!・・・出るのを面倒くさがるとこうなるという見本です。

      後はひたすら、グータラ。

      なーんにも無い1日でございましたわ。

 

      さて、出発日。

      5:30AM起き上がる筆者。

      朝飯無しでは動けません。下に行ってみると、ホテルのデリが開いてました。サンドウィッチやコーヒー、ジュ

      −スなど最後の散財をします。しっかり腹に詰め込んで、荷物もまとめ時間待ち。

      6:50AMに部屋を出る。1日分残ったメトロカードは、誰か使えるだろうとメッセージを付けてテーブルに残し

      たし。

      電話も何も使って無かったので、チェックアウトは何事も無くすんで。

      結局列車で行くことにしました。通りを渡ったところにあるペンステーションへ。7:07AMのチケットを買います。

      こちらの列車は、住んでた頃校外の大学へ押しかけデモンストレーター(詳しくは、グラハムの想い出を参照)

      していた頃に乗ったものですが。

      出発してからスタッフがチケットを見に来ます。車両全部見て回ると、今度は戻ってきながら何やら手にした

      紙束にハサミを入れては、客の座っている席に貼り付けていくのです。

      これが一体何なのか、今でも良く解りません。見当はつくんだけど。

 

      移動するなら、列車が一番早いのはどこの国でも同じかと。ただし、空港内トレインが本数足りずにバタつく

      って、日本では無いでしょうね。

 

      チェックインはさくさく済んだんですが、セキュリティがまあこれが本当にアメリカかい。ってくらい手が込んで

      いましたね。今まで出国にはあまり厳しくなかったんですが。

      金属探知機通る前に、身包みはがされました。

      コートは勿論、靴も筆者の着ていたフリースジャケットも。挙句、コートのポケットに入れておいたライター、

      発見されてしまいまして(日本出る時も、本当は機内持ち込み禁止で、でも通れたの)没収。

      ジッポのライター、預け荷物に入れておいて良かった!

      他は何も無く、空港内へ。

 

      もう1回コーヒー飲んだりして、時間をつぶしておりますと。

      アナウンスが入る。いわく、

      出国前に再チェックインをしてくれ。どこそこに行って、指紋と顔写真取ってきてくれ。

      だそうで。

      だったら、早く言ってくれ。その場所は、はっきり言ってゲートへ来る途中にあるだろうが。二度手間ってもん

      じゃないか。

      疲れも手伝って、筆者機嫌わるーーーー。

 

      この後は何事も無く、飛行機は飛び立ちまして。予定より早く飛び続けてくれたのですが。

      最後になって、コンチネンタル。ドジってくれました。

      ラストの食事・・・・・私の分が・・・・無かった。

      ここのところ、アレルギー反応が色々出ていたんで、食事はあらかじめベジタリアンで頼んであったんです。

      結構旨かったのに。

      最後の御飯、誰かに間違って持って行ったらしい。で、その誰かも何も言わず食ったらしい。

      いや、ここまでにも(行きも)他の所に届けて、慌てて引き上げてこっちに持ってきたのは何度も見てましたが。

      筆者は、空腹の筆者はあくまで食べ物を要求。一人のアテンダントが、デザートの小さなフルーツをトレイに

      何個か載せて、クッキーなんかと一緒に持ってきてくれなかったら、コンプレインの電話帰ってすぐ入れる

      ところでしたわよ。

      食い物の恨みは・・・・怖いんですわよー!!!

 

      そして、飛行機は成田へ。

      来年もNYで休暇を過ごせることを、祈りつつ。

 

      長々お付き合い、有難うございました。本年度の旅行は、ここまでといたしとうございます。

                                                            reiko

 

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