大神

         

         今更ながらの、レビューです・・・って、毎度のことですが。

         えーーと、本来ならアクション・アドベンチャーに分類するのが、正しいのかな。

         お店でも、アクションのコーナーにあるところと、アドベンチャーに分類しているところと。

         色々でした・・・・。

 

         発売当初、その素朴な絵柄と。

         動物のキャラクターによる、癒し系ゲームとしてゲーマーを唸らせました。

         最も、ヘタレプレイヤーの場合、癒しだけではなく・・・何故かストレスも溜め込んだという。

 

         は、ともかく・・・・・・ストーリーは。

         100年前、大神アマテラスとイザナギに封じられたはずの、ヤマタノオロチが復活。

         誰かが封印を、解いたらしい。

         ナカツクニが、再びタタリ場に覆われて・・・それを憂えたアマテラス(プレイヤー)が甦り。

         チュートリアル役を兼ねた、コロボックルのイッスンと旅をしつつ。

         失った力を集めながら妖怪退治と、土地を甦らせるのと・・・・・人々を、動物を幸せにしていく。

         で、最後は・・・大本の妖怪、高天原から天神族を滅ぼしてやってきた、常闇ノ皇を滅して。

         ナカツクニに、光を取り戻すわけです。

 

         ストーリー的には、3部構成・・・・・最終戦を別にするなら、4部構成ですね。

         序盤・・・・・ヤマタノオロチ編。

         中盤・・・・・キュウビ編。

         終盤・・・・・カムイ・箱舟ヤマト編。

 

         操作性は、とてもいいです。

         親会社が、アクションでは定評のあるカプコン(バイオハザード、BASARA)ですので、快適プレイ。

         ちょっとバグったこともありましたが、概ね快調でした。

 

         ステータス画面なども見やすく、丁寧に造られたゲームなのが嬉しいですね。

         開発スタッフの愛情が、伺えます。

 

         フルボイスですが、喋り声は・・・ムニュムニュぐにゅぐにゅ・・・・・。

         きっと、動物に聴こえている人間の喋りは、こんな感じなんでしょう。

         これも慣れると、ちょっといい感じです。

  

         システム的には。

         ステータスアップが、所謂レベルアップでは無く。

         人や土地や動物を、幸せにした時にもらえる「幸玉」を使ってのもの、と言うのが面白い。

         この「幸玉」で、HPから墨の量、甦り回数にお財布の容量まで、増やせるというのが中々。

 

         墨は、筆しらべ・・・・・アマテラスが失って、取り戻す力ですが・・・これに使われます。

         普通で言う、MPって所でしょうか。

         13種類の筆しらべは、旅の途中で戻ってきますが。

         この力で、枯れ木に花を咲かせたり、空中に移動できたり、妖怪を切ったり。

         昼夜、自由に替えられたり・・・・・・・爆弾も爆破できたり・・・・。

         水面に睡蓮の葉を描いて乗ったり、風を自由に吹かせたり水を操ったり。

         時間を引き延ばし、空中の水分を凍らせ、炎を自在に動かし・・・・。

 

         仕掛け解くにも、ボス戦戦うのにも・・・・・・・大活躍の、筆しらべ。

         なれないうちは・・・・・かなり大変ですが、とても楽しいです。

         これはとても素敵な、システムでしたね。

         最後には、これが無いと戦闘にも支障をきたすようになったという、頼りまくりました。

 

         戦闘は、アクション・スタイルになります。

         3種類の武器から選んで、アクション・プレイです。

         それに筆しらべも使えますので、慣れれば・・・・・・まあ、楽に戦えますね。

         アイテムの効果も、かなり大きく設定されていますので、アクションに慣れていないユーザーでも

         戦闘は、大丈夫かと。

 

         特に、ストーリーに関わるイベント戦闘は、難易度を低くしてあるようです。

 

         なので・・・・問題は、ダンジョン(城とか道の通りぬけとか)の仕掛けが・・・・。

         へたれプレイヤーには、結構きつかったのです。

         特に、タイムアタックが条件の仕掛けは、苦労しました。(ヘボなので)

         動体視力、反射神経の無さ、コントローラーの扱いの下手さには自信があります。(ヤケ)

 

         ま、私でもクリア出来ましたので、普通の方なら充分大丈夫でしょう。

 

         で、恒例の・・・ちょっと辛口ですが。

         序盤の、大神降ろしなどのエフェクトが・・・・そりゃあもう、素晴らしくて!!!

 

         そのテンションが、最後まで続かなかったのが・・・残念ですね。

         最後が、北の大地カムイですので・・・仕方ないんですが。

         大神降ろししても、雪のままですからね・・・タタリ場は消えても。

 

         後半の盛り上がりが、いささか足りないように思います。

         他は、とても素敵なゲームでした。

         後味も、とても良かったですし。

 

         ちなみに、ネットで耳に挟んだのですが。

         売れ行き、悪かったんですか「大神」?

         それで、クローバーが潰れたとか聞きましたが・・・・投資した分は、回収できなかったんでしょう

         かね。

         Wiiへの移植、本決まりだそうです。

 

         さて、恒例の・・・キャラ語り。

 

         ・大神・アマテラス

          天照大神、といえば・・・・・有名度No,1の女神様です、八百万の神様の内でも。

          そして、途中で・・・・内部を見通す、と言うキャラの曰く「美しいご婦人」との呼びかけ。

          が、しかし。

          オスにしか、見えない・・・・・・・・・禁断のV字開脚(ニコニコ動画、某氏提供)やら、居眠りやら。

          で、管理人の出した結論が、「中身は女神様、狼の身体は雄」。

          祟られそうです、ごめんなさいアマテラス様。

 

         ・イッスン

          コロボックル(アイヌの妖精さん)です、小さいです、そのまま見ると・・・・蚤です。

          チュートリアル役をしてくれる、ただしとっても口が悪い妖精です。

          筆しらべを盗みたいからと、一緒に旅をしてくれます。

          いい加減、ウザイ奴・・・・と思っていたら、最後に美味しいところを全部浚っていった。

 

         ・ウシワカ

          英語をチマチマ混ぜつつ喋る、困っちゃうくらい気障な奴。

          何かといえば、目の前ちょろちょろしてくれますが。

          結局こいつが、キーパースンでした・・・・・だよね、どう見ても。

 

         ・サクヤ

          神木村の、ご神木の精。

          ナカツクニに賽の目を張り巡らせて、国を守っていますが。

          賽の目が枯れてる時は、厚着ですが。甦ると、何故か薄着に。

 

         ・ミカン爺、婆

          神木村の代表住人、その芸達者なキャラは最高に笑えます。

 

         ・クシナダ、スサノオ

          両思いなのに、照れちゃう2人。

          全ての元凶は、実は・・・・・スサノオだったり。

 

         ・ヒミコ、オトヒメ、ツヅラオ

          西安京付近の3美人、と勝手に名前を付けてしまおう。

          何と言ってもこの3人、命を懸けて都を守りましたね。

 

         ・カグヤ、竹取の翁

          この2人の、ヒシッ・・・・・・・と抱き合う姿は、名(迷?)シーンのひとつに上げたい。

 

         

         他にも、魅力的なキャラが満載です。

         このゲーム、お勧めです。

 

         参考までに、ヘタレプレイヤーの管理人がプレイして。

         1周目、のたくらプレイで・・・・・・直行=60時間 やり込みいれて=70時間。

         2周目、そこそこ快適プレイで・・・・・直行=40時間、やり込みいれて=45時間。

         忙しい人でも、プレイ可能かと。

 

 

                                         2008/2/20       アクションの間に戻る