遥かなる時空の中で 

「運命の迷宮」

 

        さて、「迷宮」です。

        ホヤホヤ湯気が立ってると言っても過言ではない、コンプリしたての(2006/4/12)ソフトです。

 

        ・再び念のため、ネタバレしてます。

        ・攻略ページではありません。

        ・かなり、主観が勝ってます、って言うか主観以外ありません。

 

        それでも読んでやろうという方、どうぞお進みくださいませ。

 

        「遥か」シリーズというより、「遥か3」シリーズと言った方が宜しいんじゃないかと思えるシリーズ。

        これでもう3作目ですわ。

        さすがコーエーさん、商売お上手!!!(褒めてますって)

 

        現代に八葉を持ってくるという、掟破りに近いことをやってくれました。

        しかも、「心のかけら」を無くしたのが、神子様という。

        シリーズ、逆手にとってますね。

 

        システム的には「遥か3」に戻り、絆の関越えての恋愛。

        はっきり言って、前2作に比べて恋愛はあまりに楽でした。

        だって並行プレイ出来るんですもの、「アンジェ」ほどではないにしろ。

        ルート分岐は、クリスマスにあれどその前後も並行してイベント出せるんです。

 

        うーーーん、ちょっとありがたみが薄れたかも。

        いや、恋愛って苦労させられた方が、達成感があったりして。

        「3」も「十六夜記」も苦労しましたものねぇ、一部除いて。

 

        アドベンチャーパートとRPG(と言ってもいいんだろうか、まあ一応ダンジョンだし)部分が交互に進み

        ます。ある意味、かなり正統派と言って良い作りではありますね。

   

        1章はまあ、これまでのおさらいと現状説明でして。

        2章からがメインパートに。

        恋愛も謎解きも、この後からです。

        早い話が、2周目からは2章後半からスタートすればサクサクいけるという、親切設計。

        どこでもセーブも健在だし、章選択画面からのジャンプも可能。

 

        出来なくなったのは、逆鱗使っての時空移動。

        って言ってもね、途中まではそんなこと忘れてましたわ。何で思い出したかって言うと、コンプリするのに

        章の頭からプレイが面倒になって、「逆鱗あったら楽なのに」なーんて・・・(苦笑)

 

        ボリュームは、前2本に比べるといささか軽いかと。短い時間でプレイ出来ますが、ちと物足りない。

        代わりにスチルの多さはかなりのもの。

        しかもどのスチルもとても出来が宜しくて、綺麗だわ構成は大変素敵だわ。

        何故かケータイで写真が取れると言うおまけまで。

        他にも、おまけが半端じゃないです。

        今までのデータ読み込むと、「時の結晶」集めることでこれまでの恋愛イベントやストーリーイベントが

        見られるという、とっても親切なおまけです。

        しかも、おまけを見たならスチルが増えたり・・・・ふふふふ。

 

        単品でプレイ出来るということが売りですが、明らかに前2作も買ってくれってのがありありですな。

        で、出来れば「遥か」シリーズ全部、「盤上遊戯」込みで買って欲しいと。

 

        まあね、実際私なんぞは一応全部プレイしてますが。

        だから解る遊びが、結構ばら撒かれてるんですよ。

        クリスマスの将臣君ルートとか、迷宮の図書館での過去の八葉のことが書かれた書物を読むイベント

        とか。

        これは実際にプレイしててこそ解る(笑える)イベントではないでしょうかね。

        まさか「力の具現化」が、迷宮作るなんて。

        「札」や「お香」がせいぜいだと思ってたんですが、やれやれ。

 

        

        では、各キャラ別のED感想及び、突っ込みなんて行ってみますか。

 

        ・神子様

         私の中では、この神子様は男前と決まってまして。だもんで、ちょっと「迷宮」では肩透かし食らった感じ。

         皆様があまりに甘やかしてくださるんで、どうしても受け答えが男前になりきれなくて。

         でもまあ、「神子様もしかしてあの世行きですか」EDで、やはり男前な所をしっかり見せてくれて。

         やはりあなたはそうでなくては。

         ところで・・・時の結晶を集めるたびに「何か大切なことを思い出した・・」って。すでにボケてますね、

         若いのに。

 

        ・有川将臣

         何なんだか・・・・・やたらこいつに甘やかされた気がする。

         やたら、台詞が甘く響いた気がする。三木さん、少し演技変えてますか?

         平家を護らなくてよくなったぶん、幼馴染を護りまくってますねあなた。いいけどさ、嬉しいから。

         クリスマスイベントはとても結構でした。全然似てない頼久さん真似に、私は椅子からずり落ちました。

         一つ毛布で一緒に転寝・・・・何なのよーーーこの甘さは!!!!!

         やっぱりデフォカップルなんですか、この2人。

         今回の「狂風双嵐」の台詞、「この胸の嵐・・」って。オスカーやヒノエじゃあるまいし、恥ずかしくて殆ど

         使いませんでした私。

         に、してもねぇ。途中の自習イベントで、頭とってもいいのを証明したけど。なら何で九郎プラス弁慶

         プラス景時イコール源氏って、この数式が出てこなかったんだろう。解らん。

         ED後は日常を楽しむんでしょうが、お気の毒な譲君。

 

        ・源九郎義経

         このタイプ、私のタイプじゃ・・・・無かったんですが。回を重ねるにつれ、どんどん可愛くなってくのは・・

         何故なんだろう。全開笑顔に、萌えるのか私。

         相も変わらず、意地っ張りだわ天然だわ。

         それが何より証拠には、折角のクリスマスイベントが木彫りの人形探しですかい。この朴念仁。

         歴代地の青龍の中では、一番可愛いしおばかです。褒めてますってば!

         先生の言うことなら何でも素直に聞いてくれるってことは、扱い易いんだわよこのタイプ。

         術発動時の台詞が、一番テンション高し。なので将臣君が協力技のとき、つられてテンション上がる。

         明王呪がデュエットに聞こえたのは、私だけでしょうか。

         この人の最終章のみ、ダキニ天に声が付いた。切々と語られる頼朝さんとの思い出・・・・って。

         神子と九郎さん食われてるよ、存在が。

         EDは・・・・・・続きは貴女の心の中で、ですか。懐かしいフレーズだ。

 

        ・ヒノエ

         困ったことに、この人「遥か3」の時が一番好きだった。「十六夜」もこれも、萌えそこなった管理人。

         原因は・・・・・「お前」呼ばわり(たかが17歳で)と、どう見ても亭主関白になりそうな性格。

         神子も熊野も両方大事、って恋愛ゲームのキャラが言ってはいけない台詞ですわ。嘘でも主人公

         のみに愛を誓ってくれなくては、夢の世界なんですから。(ええ、現実では無理。だからゲームで)

         クリスマスにはヘリコプターでの空中デートなんて、豪華ないかにもな演出をしてくれました。

         ただ・・・・管理人はおばさんなんで、生意気なお子様と思っちゃうんですよ。ごめ・・・・。

         最終戦の裏切りイベントは、見え見えでしたわヒノエさん。(つーか、ルビパさん)ダキニ天にだって

         そりゃあバレルだろう、このタイプがああ言っても。

         でもって、EDは・・・・何時か迎えにおいでになると。

         うーーん、うちの神子様男前なんで、離婚は早いかもしれない。譲君がさぞ喜ぶことだろう。

         ちなみに、何で朱雀の明王呪。二人ともあんなに早口で唱えるんだろう???

 

        ・弁慶

         相も変わらず、一見自我を張ってない様に見えて、だけどしっかり自分の意見の方向に全員を

         誘導してますね、この人は。

         クリスマスは花火見物、そしてガーベラの花束ですか。伊達に年食ってませんね、弁慶さん。

         女心が良く解っていらっしゃる。罪な男だよ、あんたは。

         ただねぇ・・・この人の最終章。とても頷けるんですよ、最初からあなたはそう言ってましたものね。

         そして実際正しかったわ。だけどね・・・・。

         先生の行動が、無駄になってるんですが。いや、弁慶さんの所為じゃありません。製作者側の問題

         ですけどね。ちょっとシナリオ的に、不満が残ったんですが。

         で、ラストですけど・・・・またやっちゃいました、てへ。

         何故かこの人とのED、バッドを先に出すのが癖になっちゃってて。

         あ、今回はあんまり怖くない。怖くないけど・・・・・・・お亡くなりに・・・・。

         即、取って返して。こちらに残ってくださるんですか、はいご一緒しましょう。

         えーーー、聞いてはいけないことですが・・・・・お仕事は何を?この人には特に聞きたい。

 

        ・有川譲

         こう申しては何ですが、今回こいつが怖かった。なんだかやたら怖かった、なので・・・・最後にしてし

         まいました、ごめんなさい。

         すごく情緒不安定に見えるんですが、今回。やっぱり現代(ホームグラウンド)だからでしょうか。

         クリスマスデート、主人公が「ジタバタ予定は未定なのよ、だからこうなったのね」デートを、失敗

         したのを明らかに嬉しげに見ていたり。

         例えば術発動の台詞、棒読みだったり感情過多だったり。

         でもって最終章、管理人ドジりました。ヒノエと続けて出してしまった・・・・・あうーーー。

         どちらも裏切りイベントで、だけどこっちは「女王様とわんわん」スチル・・・・ごめん!!

         似合うんだわ、これが・・・。なのに、きっちり恋愛EDが決まった途端。白虎の片割れの背中まで

         押して、きちんと誘導かけるという青少年。何気怖いんですが。

         将臣君と並んで、現代EDが一番決まるキャラでしょう。ああ、でも彼とEDした場合、将臣君は一人

         旅にでも出るかあっちへ戻るか。両雄並び立たず、ちょっと違う。

 

        ・梶原景時

         多分そうだと思ってました、こっちへ来ても家事全般白虎コンビにお任せだと。

         景時さんの味噌汁は、是非味わいたいものですわ。それにしても・・・・。

         超絶不幸体質の、天地の白虎。いや、不幸の意味は違うけどやはりそこは同じで、特に地の白虎。

         クリスマスデートが心の安らぎ、映画にショッピングと正しいデートコースでした。

         そして最終章、やはり・・・・・ダキニ天にゲシゲシ踏みつけられる景時さん。ルビパさん、彼に恨み

         でも?それとも愛情の裏返し???

         ちなみに、私ここのバトル二人きりだと思ってました、途中まで。だって誰も何も言わないし。景時

         さんとダキニ天だけ喋ってるし。でもバトル画面で、あれ全員いたんだ。

         EDでは、それを取り返すかのように、まあ全員喋る喋る。恋愛EDの余韻はどこへ行ったのか。

         こんなところまで不幸なんですか、景時さん?で、この方も「続きは貴女の心の中で」EDですか。

         いや、いいけどさ。妄想が育てられるから。でももう少し・・・・・ごにょごにょ・・・。

 

        ・平敦盛

         何時もひっそりと、なのにちゃんと存在感のある方ですわ、天の玄武。

         歴代の中では、最も前向きな怨霊さんで・・・・・あれ?

         クリスマスには、誰かの家のデコレーションを二人で眺め、自分たちもツリーを飾ろうと約束したり。

         何てほのぼの・・・。この人のルート中、写真取り捲ったのは私です。はっきりきっぱり、面食い

         なんですもの。綺麗で華奢で、だけど男前な敦盛さん。

         最終章で本領発揮、うちの神子様も男前に敦盛さんのためならと奮起しておりました。

         清盛さんも、やはり実の甥は可愛いらしく・・・・うーーん、将臣君ルートより優しかった気が・・・。

         EDは・・・・何と皆様、異種族間恋愛に応援くださって、あのヒノエまでもが敦盛さんの背を押すでは

         ありませんか。(このとき、管理人のヒノエへの株は急上昇)皆に祝福されて、現代残留ED。

         たとえ怨霊でもいいじゃないかと、そう思ってしまえるEDでした。

         言い方可笑しいかもしれませんが、この人とっても前向きだと思います。

 

        ・リズヴァーン

         これまでの二作に比べて、「迷宮」は楽に進められました・・・・が。

         先生のルートで「遥か3」てのは、元々こうだったと思い出しました。学習能力無くてすみません。

         それはともかく、クリスマス後のデートに対する神子様の妄想は、中々のものでございました。

         しかもその後がまた・・・・風邪ひいて看病イベントとは。お約束とはいえ、こういうお約束って

         やっぱりいいものですね。おかゆ、作ってくれるんですね先生。余計なことでしょうが、春日の母は

         キッチンを貸してくれたんでしょうか・・・・。

         そして、久しぶりに時空越え。・・・・先生、あなたはこの運命にも来てたんですね。ダキニ天があれ

         だけ心のかけらをコレクションしてるってことは、何回来たんですか?私だって初めてなのに。

         そうですか、ここでもあーんなことやこーんなことが起こってしまったんで、上書きしてたんですか。

         まあ、その甲斐ありまして目出度く現代EDですね。個人的な趣味としては、鬼の里に連れて行って

         欲しかったんですが。ちなみに・・・朱雀コンビと対照的に、玄武の明王呪はなんでまったりしてたん

         だろう。

 

        ・白龍

         今までの中で、今回一番可愛いと思ったのに。

         一応アイコンが入る場所もあったのに。

         殆どノーマルEDのおまけ・・・・。

         しかも・・・・お帰りですか、神様だしね。つまり失恋ですか神子様は・・・・譲君が喜びそうな。

         でも仕方ないのかもしれないけど、これならいっそ「十六夜記」と同じくルート無しのがマシだった

         ような。ちょっと中途半端でしたわ。

 

        ・銀色兄弟

         こちらは完全におまけでした。夢落ち、ってありがちだけど。ま、いっか。

         銀に関しては、ルビパさん本領発揮。べた甘台詞に死に掛けました、管理人。

         そして知盛、ルビパさん新境地開拓。相変わらず18禁の台詞で纏めてくれて、堪能しました・・はい。

         この二人からは、ノーマルEDに行くしかないんでちょっと辛いですが、時の結晶集めの為にも

         ここを通らねば。つーか、ED欲しいです!!

 

 

         何時も何時も、言いたい放題にお付き合いくださいまして、有難うございます。

         時間つぶしになった方、またのお出でをお待ちいたします。

         腹立てた方、すみません悪い夢を見たと思って、忘れてください。

 

         それでは、ここらで失礼を。      2006/4/17         「遥か」メニューに戻る